時計の流行は服装と同様に移ろいやすく2000年代頭であれば「PANERAI」のデカ厚ブーム、近年ではノーチラス、ロイヤルオークをはじめとした「ラグジュアリースポーツ」などが一世を風靡していました。
それだけ流行というものにはパワーがありますが、愛され続けるものにも同じくパワーがあります。
現在開催中のドレスウォッチ特集の中にも愛され続けてきた名モデルが多数存在しています。
ただしドレスウォッチと一口に言っても「サイズ」「素材」「デザイン」など様々な要素が存在しています。
そこで今回はドレスウォッチの中からオススメのモデルをご紹介したいと思います。
上記でも述べたように、ドレスウォッチのポイントは人ぞれぞれですが、今回私が重要視したのはその「薄さ」です。
現在の時計メーカーで薄いモデルと言えばBVLGARIの「オクト」やCHOPARDの「L.U.C 」などが挙げられますが、今回ご紹介する「PIAGET」のアルティプラノも美しいモデルです。
まずはこのデザイン。
洗練されたピンクゴールドのケースに美しいサンレイブルーの組み合わせは、見るものを飽きさせません。
文字盤のデザイン自体は非常にシンプルですが、配置されているバーインデックスがシングルとダブルで交互に作っている点や、ブランドロゴのバランスなど細かいところでもセンスの良さが感じられます。
近年の時計メーカーは、サイズアップが流行しているのか、ドレスウォッチでも40mm以上のケース径のものが多くなっています。
アルティプラノも他ブランドと同様に自動巻モデルは40mmとなっていますが、手巻きモデルは38mmを維持しています。
この38㎜というサイズ感は抜群で、アンティークモデルに多い33㎜では小さく、現代的な41mmでは大きいという方にお勧めのサイズとなっています。
そして一番のポイントはこの「薄さ」です。
ケース全体の厚みはわずか6㎜と、手巻きモデルであることを考慮しても素晴らしい薄さに仕上がっています。
この薄さの秘訣は、PIAGETが作り上げたムーブメントにあります。
搭載されているムーブメントは、薄型ムーブメントの中でも長い歴史を誇る「Cal.9P」の後継機である「Cal 430P」。
一体化することで強固になったブリッジや、時分針の操作を行う2番車を中心からずらすことで、無理のない薄型化に成功した「Cal.9P」のサヴォアフェールを詰め込んだ「Cal.430P」は1998年より製造されているムーブメントですが、薄さと実用性を両立させた完成品ともいえるムーブメントです。
薄型モデルを嗜んだことのある方からすると、「6mm」というサイズは極薄というわけではないかもしれません。
これはガラスがドーム型になっているためで、腕に乗せていただくと充分にご堪能いただけると思います。
表側はシンプルかつ美しさが際立つアルティプラノですが、裏側には300本限定であることを示す印字が刻まれており、ひっそりと所有欲を満たしてくれるのもオススメのポイントです。
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